一般社団法人登別室蘭青年会議所

未来へ紡ぐ人間愛 ~感謝と思いやりの心を持って~

理事長所信2017

未来へ紡ぐ人間愛 ~感謝と思いやりの心を持って~

【はじめに】

経済大国としてめざましい成長をとげてきた日本は、国際社会において先進国としてのゆるぎない地位を確立するに至り、生活様式も多様化し豊かな時代になりました。近年の金融政策、公共投資による雇用の増加、所得の改善や株価の値上がりにより景気も回復傾向にあります。しかしその一方、都市部への一極集中に偏る地域格差が生じ、地方消滅の可能性も指摘されています。私たちの住み暮す地域の現状はどうでしょうか。労働人口の減少による行政の財政難、歴史的建造物の老朽化による史跡の喪失、他地域への人口流出、後継者不足による企業の廃業、このような現状で地域の未来に希望を持つことができるのでしょうか。

地方創生の観点から見ると、人と人とのつながりが地域を創ることが重要な中、情報化社会等の発達による利便性が増した反面、地域間の関わりが薄れ、世代間の交流が減少し、地域が人を育てるという意識の低下やコミュニケーション不足による利己的な考えが助長され、日本人が本来持ちうる相手への感謝と思いやりの心が薄れているのが現状です。だからこそ、地域との繋がりの中で次世代の模範となるべく成長し、他者のため地域のために考動する人間愛を持った人財の育成が必要であります。そして、この地域は、他地域の誰もが羨むほどの類をみない多くのたからを有しています。今こそ素晴らしい地域の誇れるたからを磨き上げ、日本全土へ発信し次世代へ伝えていく責務があります。
青年会議所の成すべきことは、いつの時代も社会の情勢や環境に関わらず、地域の未来に希望の種を蒔くことです。登別室蘭青年会議所は、中長期未来ビジョン繋がりから生まれる魅力溢れる故郷(まち)西いぶりを礎に、先人たちより受け継がれた英知、今を変えるのは私たちという強い情熱、どんな困難にも失敗を恐れない勇気を持ち、私たちだからこそできる運動を展開し、大いな
る人間愛を次世代へ紡ぎ、希望に満ちた未来の創造のため一年間邁進してまいります。

【基本理念】

大いなる人間愛を持って考動する

【基本方針】

1.未来へ紡ぐ組織づくり
2.未来へ紡ぐひとづくり
3.未来へ紡ぐまちづくり
4.未来へ紡ぐ仲間づくり

【基本行動計画】

1. 未来へ紡ぐ組織づくり
青年会議所は単年度制の文化であるがゆえに、その時代にあった組織運営を求められます。しかし、先輩諸兄より受け継がれた思いや伝統などを守りつつ、次世代にあった運営を模索し、未来へ紡ぐ組織変革をしていかなければなりません。そのためには、事業や諸会議の規律と運営管理を徹底し、自身が JAYCEE であるという自覚と責任、日本人として相手に対する礼節、青年会議所運動や普段の委員会活動に全メンバーで真摯に臨む姿勢、それらを兼ね備えることで、その時代にあった強固な組織となることができます。
そして、各地会員会議所との交流を積極的に行い互いの情報を共有することで、私たちの組織に必要なものを見出し、検討と改善、そして実行とを繰り返すことで、その時代にあった組織運営を行ってまいります。SNSが多世代において日常化した今だからこそ、あらゆるコミュニケーションツールを組み合わせ、私たちの運動や活動を多くの地域の方々へ発信してまいります。メンバー同士が人間愛に満ちたコミュニケーションを活性化させ、組織のあり方を再認識し、未来へ紡ぐ組織づくりを行ってまいります。

2.未来へ紡ぐひとづくり
青年会議所が地域を未来へ紡ぐ団体であるためには、一人ひとりが思いやりと感謝の心を持った人間愛を備えたリーダーでなければなりません。そのためには、何事にも妥協せず常に自己研鑽を繰り返し、成長の過程から人のため地域のために考動する人物にならなければなりません。しかし、その考動の一つひとつに周囲の理解を得ることができなければ、ただの自己満足となってしまいます。人や物事に対する姿勢から相手への思いやりを感じられ、真面目で偽りがないからこそ人を惹きつける、地域から必要とされるリーダーとなっていくのです。また、現在私たちを取り巻く環境は時代の変化とともに、過去にはなかったSNSを使ったいじめや、今まで想像しえない事件など複雑多様化し、子供たちが健やかに育つ環境として大変危惧しております。しかし、時代とともにコミュニケーションの形態が変化しても、思いやりの心を持ち相手と接することは、いつの時代も変わりません。私たちは青少年育成事業を通じ、これからの地域を担う子供たちに人間愛を伝え、未来へ紡ぐひとづくりを行ってまいります。

3.未来へ紡ぐまちづくり
私たちの住み暮らすこの地域は、国内外を問わず多くの観光客が訪れる温泉や、自然が調和した美しい天然の良港を有し、様々な産業が有機的に織りなす、誰もが羨むほどの類を見ない恵まれた地域であります。これまで歴史を刻む中で築き上げたこの地域の魅力は、先人たちの生きた証であり、私たちにとってかけがえのない誇りであります。しかし、この地域はその魅力の拡散に取り組んでいるものの、現状では効果的に伝播できておりません。地方創生が叫ばれる昨今、共助と補完による官民一体の自立する地域を目指し、唯一無二の青年会議所だからこそ可能な新たな切り口で現状を打破する施策を創出する必要があります。責任世代の私たちが次世代を担う市民や行政とともに、有機的に繋がることでどのような未来が創造できるでしょう。青少年の独創性と行動力、先人たちの経験と知識、そして青年会議所の英知と勇気と情熱が融合した時、全世代が描く希望ある未来に向かって人間愛を持ち地域全体が動き出す未来へ紡ぐまちづくり運動を展開してまいります。

4. 会員拡大の推進
現在、全国各地の青年会議所が会員数の減少により継続的な運営が困難となる状況が生じています。同様に、登別室蘭青年会議所も会員数の減少が重要な問題となっています。私たちはこの現状をメンバー全体の問題と再認識し、打開策を見出さなければなりません。青年会議所は20歳から40歳までの年齢制限があり、限られた時間の中で真剣に議論し切磋琢磨することで、自己が成長し力強い運動を行えます。しかし、私たちは家族や職場の同志などに支えられているからこそ今の運動が全力でできていることを、どれだけのメンバーが認識しているでしょうか。身近な存在に感謝の思いを伝えることができずして、青年会議所の理念や存在意義を力強く地域へ伝えることができるでしょうか。自身の考動に誇りと人間愛を持ちメンバー全員が一丸となって、会員拡大に全力で取り組んでまいります。

【基本組織編成】

1.総務広報渉外委員会
新年交礼会の開催
渉外事業への参加と情報の発信
メンバー間の交流の場の構築
地域へ向けた情報の発信
他会員会議所との交流
会員拡大への取り組み
他委員会との情報の共有

2.ひとづくり委員会
地域から必要とされるリーダーの育成
青少年育成継続事業の開催
会員拡大への取り組み
他委員会との連携

3.まちづくり委員会
協働のまちづくりの実践
会員拡大への取り組み
他委員会との連携

4.会員拡大特別会議体
新入会員20名の拡大
家族交流会の開催

【むすびに】

青年会議所に入会し数々の出会いがあり、その人々に支えられ多くの学びを頂きました。私は人から受けた恩は預かりものと考えております。その預かりものを地域や未来へ返すことが私の本分であり人間愛の本質であると考えます。

人生最後の学び舎である青年会議所の活動は、時に意見の対立でぶつかることもあるかもしれません。しかし、それを恐れてはなりません。意見の対立を恐れ、無関心になり立ち止まることの方が余程深刻なのです。すべてのメンバーの力が有機的に絡み合い共助と補完を行うことで地域は未来へと前進して行くのです。

なにごとにも真剣に全力で臨まなければ真実は見えません。青年らしく失敗を恐れず、大いなる人間愛を持って全力で時代に立ち向かって行きましょう。先人たちが創り上げ、受け継いできた素
晴らしいこの地域へ感謝し、何事にも臆することなく、恩返しをする一年といたします。