一般社団法人登別室蘭青年会議所

進化への誘い ~「おもてなし」の精神で未来を切り拓こう~

理事長所信2020

進化への誘い ~「おもてなし」の精神で未来を切り拓こう~

【はじめに】

 2019年5月より令和(Beautiful Harmony)という新時代を迎えたわが国日本。元号に込められた想いには、これを機に様々に移り変わる未来を美しく心を寄せ合いながら皆で乗り越えていこうという、私達へのメッセージが示されていると思います。グローバル化は社会に多様性をもたらし、急速な情報化や技術革新は私達の生活を変化させ、多くのものが速いスピードで相互に影響し合い、一つの出来事が広範囲かつ複雑に伝播し、先を見通すことがますます難しくなっています。
 こうした社会的変化の影響は、身近な生活も含め社会のあらゆる領域に及んでいますが、どれだけの人がこの時代の変化を受け入れ、対応し始めているのでしょうか。そして、住み暮らす地域の進むべき方向を見出し、今後の在り方を見据えて動き出しているでしょうか。
 2020年は、登別市が市政施行50周年の年に、室蘭市は長期的な都市計画マスタープランの改定に向けて動いている時期にあたり、まさに進化の好機を迎えています。今こそ私達JAYCEEが率先して行動することで、この地域や次世代を担う青少年に希望を与えられる人材として成長し、この地域の未来を見据えて多くの市民を巻き込みながら、時代に即した持続可能な在り方を共に考えていく必要があります。自らの環境を積極的に変えることに挑戦し、先の見えないものを想像して、時流を掴み取る努力を惜しまないこと。何事にも表裏のない心で真摯に向き合い、謙虚な心で自分を見直すこと。陰ながらの努力や準備を怠らず、見返りを求めず、何かのために尽くすこと。新しい知識を取り入れ0から1を生み出す好奇心と創造性を育くみ、発展的な仕組みを体感すること。インプットしたものを自身の言葉で他に向けてアウトプットしながら、新たな判断材料を蓄えること。このような「おもてなし」の精神から生まれる行動を率先して行うことが私達JAYCEEの使命ではないでしょうか。明るい地域の未来に向けて社会にインパクトを与え続け、「おもてなし」による行動を日頃から積み重ね、地域からの信頼という資産を築き、運動の輪を拡げて変化のうねりを創り出し、進化し続けましょう。

【基本理念】

「おもてなし」による進化

【基本方針】

01.「おもてなし」による組織づくり
02.「おもてなし」によるひとづくり
03.「おもてなし」によるまちづくり
04.「おもてなし」による交流づくり

【基本行動計画】

1.「おもてなし」による組織づくり
 青年会議所は、明るい豊かな社会の実現のために、地域の市民を奮い立たせ、社会にインパクトを与え続けていく組織であるべきです。今、私達はこの地域においてそのような存在になっているのでしょうか。登別室蘭青年会議所がどんな事業を行っているのか、誰が所属しているのか、そして組織の存在すら知らない人も少なくないのではないでしょうか。私達の運動は、必ず地域のためになっています。その運動や活動している私達が対外に知られていないということは、この地域の進化を妨げることにもなりかねません。私達の存在価値を社会に示すために、地域を想い運動を進める私達の「おもてなし」に対する信頼度を高めていく必要があります。私達が自信をもって推進する運動を正確かつタイムリーに対外へ周知し、この地域に必要不可欠な組織として認識される必要があります。時代の変化を感じ取り、最善の方法でスピード感を持って効果的な情報発信に努めましょう。また、どのような組織も時流を掴み社会の変化についていけなければ消滅する運命にあります。在り方を議論し、これまでの規律や慣習をよく理解したうえで、重んじながらもそれに捕らわれすぎることのないフレキシブルに対応できる、時代に即した組織へと改革していきましょう。そして、個々に与えられた役割がしっかり果たせるよう、総務広報渉外委員会が要となり連携のとれた円滑な組織運営を行いましょう。さらに、日本青年会議所本会、北海道地区協議会と連携して、あらゆる事業に対する認識を深めて視野を拡げ、組織の宝となる情報をメンバー間で共有し、地域へ還元していきましょう。こうした「おもてなし」の取り組みを行い、私の考える最も望ましい青年会議所の在り方、地域から選ばれ自然と多くの同志が集まる組織へと進化させていきましょう。

2.「おもてなし」によるひとづくり
 IT化が進み今やインターネット上でボーダーレスとなった現代においては、世界中で刻一刻と環境は変わり、その流れについていけない人が淘汰される時代を迎えています。そんな激動の時代を乗り越えていける人は、どのような人なのでしょうか。それは、自身を変化させ続けることのできる人だと思います。人間は本能的に変化を嫌う生き物です。変化することへの恐怖や、慣れない環境への不安感やストレスは誰しも感じたことがあるでしょう。しかし、人間は長い年月をかけ様々な環境に応じて進化してきました。今後もそれは同様なのです。自分のテリトリーから一歩踏み出し、これまで関わることがなかった様々な経験や体験から学び、異なる世界や人々と関わることで自身の可能性は無限に拡がります。先見力を身につけ、先の見えない未来に向けて今できることを着実に実行し、自らを成長させていける人。そうした常に変化し成長し続ける人が時代の寵児となり、その人から発せられる言霊が、他の人に影響を与え、勇気づけ、行動の後押しをするのだと思います。人の表情や言動には、その人の思いやそれまでに培ってきた経験による自信など、目に見えない部分が現れます。表立ってすぐに良い結果が出なかったとしても、陰ながらの努力と挑戦はいつか必ず実を結びます。そして、その変化は他に大きな影響を与えます。これが私は「おもてなし」の一つだと考えます。変化しようとする自分の最大の敵は、変化させたくない自分。青年会議所という学び舎で、広域的なネットワークの中で変化の幅を感じ、多くの仲間と支え合いながら自分を変化させることに楽しみを見出し、「おもてなし」の精神をもって他人に影響の与えられる人材へと進化していきましょう。

3.「おもてなし」によるまちづくり
 室蘭市には大企業が立地し、北海道を代表する工業都市として発展してきましたが、近年のグローバル化に伴う急激な経営環境の変化により、企業の撤退や事業の縮小の可能性から税収減が懸念されます。登別市は日本有数の温泉地としてインバウンドの獲得はできてはいるものの、社会情勢により集客が不安定になる危険性、人材不足により雇用者獲得が困難になることで、経営自体に大きなダメージを受ける危険性も孕んでいます。人口減少は着実に進み、地域経済を支える主な企業の撤退が決まれば間接的に利益を得ていた関連企業も軒並み打撃を受けることになります。また、仕事はあるのに人が居ないという理由で、黒字経営にも関わらず休廃業しなければならない企業が後を絶たず、今までの経営の仕方では成り立たなくなる会社が今後も増えることでしょう。そうなった時に、誰が自分やこの地域を守ってくれるのでしょうか。第三者的な感覚で悲観、楽観している場合ではありません。自ら先の見えないものをいかに想像し、行動を起こして見えるものにしていくかが鍵になります。私達がこの地域で今後も生き続けるには、一人ひとりが当事者意識を持ち、この地域を経営していく意識を持たなければいけません。こうした意識の醸成により、この地域の持続可能な発展に向けて共に動き出す人が増えていくのです。これが今まちづくりにおいて必要な「おもてなし」であると考えます。地域の生き残る道を見出し、それを持続させるために様々なスキルや見識も必要になります。また、同時に新しいまちづくりに挑戦しようとする地域全体の意識改革も必要です。一部だけが栄えるのではなく、俯瞰的に見て地域全体が栄えるまちづくりに向け、「おもてなし」の精神をもって、地域の持続可能な発展に向けて取り組みましょう。

4.「おもてなし」による交流づくり
 青年会議所において、上記の3つを地域に拡散していくためには、人と人とのつながりが欠かせません。人と人との交流から生まれるものは、単なる足し算ではなく掛け算にもなりえます。その数や範囲が拡大するほど、その可能性は大きくなるのです。これまで登別室蘭青年会議所がこの地域で運動を展開し続けることができたのは、先輩諸氏が積み重ねてきてくださった礎の上に、行政や地域の多くの方々の理解と協力があったからに他なりません。また、全国各地で活動している同志の存在も、私達の活動を後押ししてくれています。今後、より広域的な視野をもって地域全体で運動のスピードを高めていくには、交流を拡大させる必要があります。これまでのネットワークを有機的なものにし、更に充実させると同時に、これまでに行ったことのない取り組みにも共に挑戦し、多くの人を巻き込む工夫を実践していくことで、この地域の発展的な可能性が見えてくるのではないでしょうか。また、実践するうえで必ず忘れてはいけないことがあります。それは「おもてなし」と感謝の心です。何かを行う時には、設える側と、設えられる側が存在します。設える側は相手を思い、事前の準備に妥協することなく、相手の想像を超える「おもてなし」を。設えられる側は、設えて下さった方々のそれまでの努力を想像しながら、その恩恵を受けられることに感謝する。そうした温かい心のやりとりが交流の連鎖につながります。人と人とのつながりから生まれるこの地域に秘められた可能性を共に感じたい。人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ経験を共に創り出し、交流を進化させましょう。

【基本組織編成】

1.総務広報渉外委員会
・規律あるフレキシブルな組織運営と時代にあった組織への改革
・資料並びにデータ管理とLOM内における情報共有の徹底
・新年交礼会の開催
・内外に向けた効果的なJC運動の発信と渉外活動
・会員拡大へつながる広報と情報の収集
・その他の取り組み

2.ひとづくり委員会
・変化を楽しむ人材育成への取り組み
・創立15周年記念事業の開催
・会員の満足度向上に向けた取り組み
・その他の取り組み

3.まちづくり委員会
・地域の経営力向上へ向けた取り組み
・創立15周年記念事業の開催
・会員拡大へつながる取り組み
・その他の取り組み

4.交流拡大実行委員会
・創立15周年記念式典の開催
・道南エリア各地会員会議所との交流事業の開催
・先輩諸氏とのネットワークづくり
・会員拡大へつながる取り組み
・その他の取り組み

【結びに】

 私自身、安定志向で歴史や伝統を重視し、既成概念や固定観念から抜け出しにくい性格だったため、できる限り変化を避けながら生きてきたように思います。しかし、このままではとても生き残れない世の中になってきたと不安を感じ始めた数年前から、これまでに関わってこなかった分野について学び、違う環境に身を投じて、多くの新しいつながりから前向きな意識が持てるようになりました。そこから今までに感じたことのないワクワク感を味わうことができたのです。
 変化や改革には失敗の可能性が伴います。挑戦し続ける人を応援し、失敗した人には手を差し伸べることのできる、そんな存在であることがこれからの私達JAYCEEの責務なのかもしれません。しかし、その前に、まず私達自身が自らの進化に向けて率先して行動していなければ、この地域を牽引することはおろか、明るい豊かな社会に向けてより良く変えていくことなどできないのです。
 青年会議所に入会してから本当に多くの方々に支えていただき、成長させていただきました。この恩返しは、同じように他の誰かを感化し、支え、成長を促すことで果たしていきたいと思っております。「おもてなし」という言葉のもつ日本人の精神を大切にし、この地域の持続可能な明るい豊かな社会のために運動していきましょう。

 進化に向けた能動者となれ!