一般社団法人登別室蘭青年会議所

星河一天 ~未来(あす)を灯す光の道しるべ~

理事長所信

星河一天 ~未来あすを灯す光の道しるべ~

【はじめに】

「人の光を借りて我が光を増さんと欲する勿(なか)れ。」小説家 森鴎外の言葉です。他人の権力、能力、名声といった「光」を利用して、自分が光り輝いているように見せようとしてはならないという意味で、自らの「光」は実力によって生まれるものであり、他を利用して見せようとしても周囲は気づいてしまうと解釈されており、私が感銘を受けた言葉です。
私は「光」を“存在意義”と捉え、地域に必要とされる組織、人財、運動のことであり、その「光」は日々の努力や謙虚さ、誠実な行動で輝いていくと考えております。
青年会議所は、戦後の日本に明るい豊かな社会を築くために、責任感と情熱を持った若者達により創立され、現代においても光を絶やさず在り続けます。それは先達が時代の変化に対応し、謙虚にまちをより良くする運動を起こしてきたからこそ、信頼される組織として各地域に根強く残ってきたからだと考えます。現在この地域には、少子高齢化の進行や、人財不足による地域経済の縮小といった人口減少が大きく起因する課題に加え、2020年から続くコロナ禍により経済活動の停滞や、新たな生活様式と行動の制限による人々の心理的不安といった多様な問題が地域を取り巻いております。暗雲立ち込める近年の社会情勢において、時代の変化に瞬時に対応し、山積する課題や問題に立ち向かい、先を見据えた行動で市民を進むべき方向へと導く、そうした「光」の存在が地域に必要ではないでしょうか。
2022年8月、室蘭市は開港150年、市制施行100年という節目の年を迎え、登別市は都市計画マスタープランの改定に向け動いている時期にあたり、両市は新たな時代を見据え、未来へ希望をもち歩み始める転換期だと考えます。今こそ私たちが掲げた中長期ビジョン「未来への変化へ対応し、選ばれるまちづくり」へ向け、地域と人のため見返りを求めず真心をもって行動できる人財として成長し、多種多様な課題や問題解決に向け未来を見据え果敢に挑戦し、地域と近い存在で市民を在るべき方向へ導き信頼と輝く「光」を生み出さなければなりません。新型コロナワクチンの接種が進み、アフターコロナの新しい社会変化へ向け動き出し、JAYCEEとして個々の腕が試される好機であります。
先達が築き上げた青年会議所という「光」を利用して輝くのではなく、個々の努力と能力で光輝き、無数の光で地域市民を先導し、地域に活力を与える仕組みを創出し、信頼と輝く「光」を生み出す組織として希望溢れる地域の未来(あす)を灯す光の道しるべとなりましょう。

【基本理念】

信頼と輝く「光」を生み出す組織

【基本方針】

信頼ある「光」放つ組織づくり
地域に「光」輝くひとづくり
希望の「光」溢れるまちづくり

【特別方針】

地区大会に向けた基盤づくり
会員拡大に向けた活動

【基本行動計画】

1.信頼ある「光」輝く組織づくり
青年会議所は、急速に変化し続ける超情報化社会において、時代に即した会議運営やアプリケーション、コミュニケーションツールを積極的に取り入れ、検証と修正を繰り返し、画期的な組織運営を行ってきました。これからも様々な社会情勢の変化を想定し、時代に即した最適且つ効果的な方法を積極的に取り入れるとともに、円滑な組織運営を行い、持続可能な信頼される組織でなければいけません。そのためには、会議の長時間化が問題視されている中、私たちの諸会議で一つの意思決定に膨大な労力と時間を費やしている現状があり、諸会議の効率化が必須となります。これまでの規律や運用をよく理解したうえで、事業までの考え方や会議の進め方、運用や慣習について改めて見直し、メンバーの環境整備に努めます。
また、組織において理念や目的の理解と共有、良好な人間関係は1年間の運動が円滑に行われるためにも必要不可欠です。メンバー間のベクトルを合わせ、コミュニケーションを育み、諸会議や例会等の参加率を向上させ組織力の強化に努めます。また、私たちの地域を想う活動や運動を、広範囲で多くの人々に認知していただくため、実りある情報を最善の方法でスピード感をもって効果的に発信してまいります。そして、日本青年会議所本会や北海道地区協議会、各地会員会議所と連携し、組織に実りある情報や運用をメンバー間で共有し組織運営の最適化に努めます。こうした取り組みを行うことで活動や運動が活性化され、地域に根差した信頼ある「光」放つ組織へと変革していきましょう。

2.地域に「光」輝くひとづくり
コロナ禍によりICTの活用が飛躍的に進み、非対面で人とひととのつながりが容易になり便利な世の中になった一方、変えたくなかったものが変えざるを得なくなったというものがあるのではないでしょうか。直接的なコミュニケーションで培う意思疎通や柔軟な思考は減退し、意図があって企画された事業等に対しネガティブな思考による発言や行動は人を傷つけ、他者への配慮、お互いを理解し支え合うといった対人関係での「優しさ」と「思いやり」の心が希薄し、このような考えが増えるとまちから笑顔が失われてしまいます。
愛する地域に多くの笑顔を育み続けるためにも、「優しさ」と「思いやり」の心をもって多種多様な価値観を認め、何事も自分事と捉え「無償の奉仕」をできる人財がこの地域には必要です。そのためには、私たちが青年会議所に所属し運動することの本質を理解するとともに社会を取り巻く環境について幅広い視点で認識し、損得に関係なく謙虚で誠実な心をもって地域市民とともに課題解決へ向けた運動で人の心を成長へ導き、その運動をさらに伝播させることで多くの人々の心を大きく動かす人財として成長していかなければなりません。こうした「優しさ」と「思いやり」を育む取り組みで、地域に多くの笑顔を生み続ける私たちは、優しい眼差しでものごとを見つめ、相手を認め思いやり、無償の奉仕で人を惹きつけ、地域の未来を灯す「光」として輝き続ける人財へ成長しましょう。

3.希望の「光」溢れるまちづくり
この地域には美しい自然、誇りある産業、歴史ある温泉郷や良港といった豊富な資源に溢れております。この豊富な資源一つひとつが有機的に結びつき地域の発展を牽引し、人々の生活に寄り添い多くの人に愛され続けてきました。しかし、急速に進む人口減少による働き手不足や、近年のコロナ禍においてあらゆる経済活動の停滞等による問題から、地域の宝ともいえる資源が輝きを失いつつあります。この資源に輝きを取り戻すためにも、今こそ私たちが地域に新たな希望の「光」を創り、活力を生み出す仕組みづくりを行う必要があるのではないでしょうか。そのためには、これまでの固定観念を覆し資源と資源を補完し合い有効活用しながら支え合い、ヒト・モノ・カネを総合的に循環させる「地域循環共生圏」を視野に入れ創造していかなければなりません。これは環境・経済・社会の統合的な向上につながり、私たちが推進しているSDGsのゴールへ向けた取り組みにも大いに関わってくることであります。しかしながら、「地域循環共生圏」の創造を基にした地域経済の回復は私たちだけで成しえるものではなく、企業、行政、市民、近隣地域と広域的に連携し解決へ向かわなければなりません。これまでの運動のつながりを基に様々な分野での広域連携を視野に入れ、そこから生まれる新たな発想で地域経済の活性を推し進め、持続可能な活力ある地域につなげてまいります。時代の変化に対応しながら新たな視点でこの地域の宝である資源を守り、この先も大切な宝として次代へ継承していくためにも、希望の「光」が溢れ活力あるまちづくりを展開していきましょう。

4.地区大会への基盤づくり
2021年全道会員会議所会議にて承認を受け、登別室蘭青年会議所は、2023年に第72回北海道地区大会を主管いたします。この地で地区大会が開催されるのは21年振りとなり、北海道内にある青年会議所の中でも、1年に1回、選ばれた地域でしか開催できない特別な大会に挑戦する機会を得ました。私たちは、この地域により良い変化をもたらす機会を最大限有効活用しなければいけません。そのためには、メンバー一人ひとりが主管としての意識統一を図り、一枚岩で臨む必要があります。そして、経験ある他青年会議所や北海道地区協議会から情報収集を行い、地域に有益な効果を与える大枠を描かなければいけません。また、多くの人を巻込み地区大会を成功へ導くために、広域連携を視野に入れた開催を目指し、行政や他団体、地域の人々とパートナーシップを育む必要があります。地区大会主管という目標へと歩み始める私たちは、この地域をいかに「光」輝かせるか大きな挑戦へ一歩踏み出しましょう。

5.会員拡大
全国的に人口減少や少子化等の問題から会員減少が進み、青年会議所の存続問題が懸念されております。会員減少は、地域を牽引するリーダーの減少へつながり、明るい豊かな社会へ向けた運動の縮小を引き起こし、このままでは地域が活気を失い衰退の一途を辿る可能性があります。これは私たちが活動する地域においても重要な課題であり、一人ひとりがこの課題に向き合い、前向きに活動する多くの人財を集める必要があります。
志し高き青年を新たな仲間として迎え、共通の理念で青年会議所運動の最大化を目指すとともに、この先の大きな挑戦を多くの仲間と経験するためにも、この地域に希望の「光」を増やすべく、メンバー一丸となり会員拡大へ取組んでいきます。

【基本組織編成】

1.総務広報渉外委員会
・諸会議等の効率化を図る取り組み
・円滑な組織運営に向けた取り組み
・新年交礼会の開催
・さよならパーティーの開催
・内外に向けた実りある青年会議所運動の発信と渉外活動
・会員拡大へつながる広報と情報の収集
・その他の取り組み

2.ひとづくり委員会
・青年会議所運動の本質を共有する取り組み
・優しさと、思いやりの心を育む取り組み
・他会員会議所との交流
・会員拡大への取り組み
・その他の取り組み

3.まちづくり委員会
・地域循環共生圏に向けた取り組み
・会員拡大への取り組み
・その他の取り組み

4.地区大会準備委員会
・地区大会へ向けたメンバーの意識統一と情報収集
・地区大会へ向けた基盤づくり
・会員拡大への取り組み
・その他の取り組み

【結びに】

以前の私は「二世、三世」という言葉がとても嫌いで、自分が恵まれた環境下に置かれているにも関わらず、目の前にある「光」の存在から目を背け、反発し、捻くれた考え方で物事を選択し生きてきました。そんな中、青年会議所に入会するきっかけを与えていただき、様々な方との出会いの中で、同じような環境下において自ら輝き活躍する人達に接することで学びやつながり、また成長の機会を与えていただき、私の中の心の靄(もや)が少しずつ晴れ、考え方を見直すきっかけとなりました。青年会議所は日々の生活ではできない数多くの経験を与えてくれます。それは時には重く、後悔、挫折することが幾つもあります。しかし、失敗を責める人はいません。思い通りにならないのが人生。こんな時代だからこそ、失敗を恐れず果敢に挑み続けた先に、自分の中に小さな「光」が輝くでしょう。
光があるところには影があります。個として光り輝くためには、必ずや苦労や努力といった礎となる影があります。強い光を望むのであれば影を濃くする必要があります。影なくして光を得ようとせず、一歩一歩、歩幅は違えど懸命に歩み続ける姿勢に意味があり、その行動は周りの人々の心に影響を与えます。私たちが住み暮らすこの地域がこれまでにない困難に直面している今こそ、青年会議所メンバー一人ひとりが自身を強く光り輝かせ、仲間とともに手を取り歩むことで強く眩い光となって、地域の未来(あす)に明るい「光」を示しましょう。
今こそ、未来(あす)を灯す光の道しるべとなれ!